京都静原お米作り体験プログラム2022 vol.2

皐月・水無月、苗を植え泥中を歩く ―田植えと草刈りの日々―|主催:NPO法人スモールファーマーズ

有機無農薬の自然栽培で
種まきから稲刈りまで
自分専用の区画でお米を育てる
年間体験プログラム。

太陽のもとで汗をかき
風と水の音を聴き
お米づくりという
自然と人の営みのコラボを
四季とともに五感で辿ります。

自分で育てたお米を
自分で食べる贅沢を待ちわびる
270日のものがたり。


レポートする人
今井幸世さん

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2021年の夏から野菜づくりの勉強を始める。はじめての土、
はじめての野菜、これまで想像もしなかったたくさんの経験
と自然のふしぎを通じて、環境と状況の中にある自分を発見。
自然の摂理に沿って生き、はたらき、出会い、食べる暮らしを目指し
2022年、お米づくりに挑戦します。


皐月・水無月

苗を田に、声を歌に

皐月。泥と格闘し、よろける足を動かして、苗を少しずつ少しずつ手で植えました。田植え紐や田定規という初めて見る道具を使い、草刈り作業も見越して、同じ間隔で真っ直ぐに、まっすぐに…。
集中してシン、という音が聞こえたかと思えば、あちこちで笑い声や、時にはちょっとケンカをする声、子どもが疲れて泣く声が聞こえます。田んぼの中に響く合唱のようなその声に励まされ、最後にはヘトヘトになりながら、初めての田植えを終えたのでした。

水を鳴らして草を刈る

田植えの後、7日のうちに最初の草刈りをします。この時期、苗はまだ雑草の強さに負けてしまうので早めに刈るのだそうです。ここで活躍する道具が、田車。苗の間を手押しで走らせると、車輪が泥を掻き混ぜ雑草を浮き上がらせる優れモノ。

田車を押すとジャボボジャボボ、と水が鳴ります。やがてピーヨロヨロと鳥が鳴き、キロキロキロと蛙が鳴き。またケキョケキョと鳥が鳴いたら、足元では田車がジャボボジャボボと水を鳴らし、何とも愉快な輪唱になるのでした。ジャボボジャボボ、キロキロ、ケキョ。

品類の盛んなるを知る

水無月。草刈りにも、泥の中を歩くことにも慣れてきました。田車の音を聴きながらふと周りを見渡すと、いつの間にか畔の草が伸び、花が咲き、蜂が飛び。長靴を濡らす水にも、じんわりと温かさを感じるようになっていました。空を仰げば、色濃くなった空と強くなる太陽の光を感じます。
泥の中を歩いている間に、こんなに季節は進んだんだなぁと思いながら、またジャボボジャボボ、田車と歩くのでした。


やってみたい!お米づくり体験

有機無農薬の自然栽培で種まきから稲刈りまで
自分専用の区画でお米を育てる年間体験プログラム。
「自分で育てたお米を自分で食べる」贅沢を。